StarDust Tears

Pinga がサービス終了

https://pinga.mu/articles/entry/2019/01/15/143828

 かなりお世話になってた上、代替手段が全く存在しないので困る。
 「Webマンガ更新チェッカー」というがWebマンガといっても様々で、紙の本を模して見開き表示しページをめくって読み進める動作を再現したWebアプリをブラウザ上に実装したものから、単に静的なhtmlを置いてマンガ1ページを1枚の画像として縦に並べて表示しスクロールして読み進めていくもの(ちょっと気の利いたやつは画像をクリックすると次のページまでスクロールしたりする)、そして専用のスマホアプリでしか読めないものもPingaの対象とする「Webマンガ」には含まれている。

 私は電子書籍に関しては字の本はスマホで、マンガはデスクトップPC上の Kindle for PC で読んでいる。PCの画面は大したサイズではないがそれでも23インチの全画面表示はB4(B5雑誌の見開き)より大きい。現代の日本のマンガの情報量、画面の密度を考えればこれくらいの大きさで読みたいものだ。逆に活字、それも特に縦書きの本は画面が広い(ページが大きい)とむしろ読みづらいので、スマホがちょうどいい。
 然るに、「スマホ(アプリ)でしか読めないマンガ」とは何なのか? 言い換えると「小さい画面でしか読めないマンガ」である。いかに無益であるかわかろう。タブレットなら大きい? うちのショボい23インチディスプレイより大きいか? HDMI出力すればいい? 見開き表示はできる? ......いや、別にスマホで読みたい人は読めばいいですよ、マンガを。それを悪いとは言わない。その代わりPCで読みたい人にもそうさせてくれ。そもそも媒体ごとに別の専用アプリをインストールさせるというのもよくない。というかそちらが諸悪の根源である。極論すると一つのチャンネルしか映らないテレビがたくさんあって別のチャンネルを視るにはもう一台のテレビを買ってくる必要がある、というのと同じだ。どうしてそんなことが罷り通っている? チャンネルを切り替えられるテレビ、それもどのメーカーの製品でも関係なく全ての放送が受信できるテレビに相当するものが既にあるではないか。そう、Webブラウザが。
 私は趣味でプロの将棋を観戦することがあるが、将棋連盟ライブ中継というアプリがあってこれで中継されている対局はスマホでしか見られない。以前はズバリ「将棋連盟モバイル」という名前だった。なぜモバイルでしか見られないようにするのか。月額課金したいから? スマホじゃなくてもできるでしょ。現に名人戦棋譜速報はPCのWebブラウザで観戦できるし私は有料会員になっている。同じ問題である。閑話休題。

 これらは過渡期の問題であって、いずれ将来は「そんなクソみたいな時代もあったねぇ~」という笑い話になると信じているが、当面はPingaなきあとのWebマンガ更新チェックをどうするかが問題である。そもそもPingaはどのように更新チェッカーの機能を実現しているのだろうか? 冒頭の終了通知ページを見ると「株式会社ナターシャ ピンガ編集部」というのが担当部署らしいので、どうもチェックそのものは最終的に人力で作業してるんじゃないかという気がする。ナタリーの体質的にも。だとすると追随する競合サービスが出てこないのも納得である。
 というのも上に書いた通りWebマンガといってもモノは千差万別で、その全ての更新チェックを自動化できるような共通性はないからである。だからPingaが対応していないマンガもあるし、対応していてもうまく更新が反映されなかったりするものもある。一例としてキン肉マンもPingaでチェック登録できたがその後一度として新着に上がってくるのを見たことがない(今見たらPinga的には去年の5月が最終更新になっていて作品ページへのリンクが切れている。プレイボーイWebのサイト構成変更に対応できてないのだろう)。キン肉マンは週に一回、決まった時刻に更新されるので通知されんでも読む習慣がついてる読者がほとんどだろうが、更新が不定期だったら? 定期だとしてもタイミングがバラバラのものが5本も10本もあったら全部覚えていられるか? たとえば育児情報サイト内の一コンテンツとして連載されている南Q太の『ひらけ駒!』などはPingaも未対応でほぼ月イチとはいえ不定期なので忘れずに毎月見に行かねばならない。どうにかならんの?

 読み手が(あるいは代わりにPingaの中の人が)巡回チェックする労力を使わずとも、Webマンガの側が更新を通知して読者がそれをキャッチできるような共通の仕組みができないものだろうか?
 スマホアプリなら、アプリ内あるいはプッシュ通知で更新を告知することができる。既に書いた通りスマホでしか利用できないこと自体が問題だが。否、WebでもNotification APIPush API が使えるようになりつつある。たまたまリンク踏んで記事を読みに行ったニュースサイトで「このサイトからの最新情報を通知します。許可する/ブロックする」みたいなやつである。それが嬉しいか?

 ComicWalker は大人の事情なのか Pinga が対応していないが、これはログインすると自分のアカウントのお気に入りを登録できて更新順に表示できるしデイリーで更新作品の通知がメール配信される。しかし今どきわざわざメールで通知を受け取るのもどうなの?

 「Twitterアカウントで更新通知するのでフォローして」というパターンも増えた。しかし、Twitterのタイムラインというのはフローであって、通知されたタイミングで見逃したらタイムラインを流れて行ってしまいそれっきりである。これでは更新チェックとはいえない。

 フローではなく通知を受け取ってストックしておき、いつでも確実にチェックできるような仕組みはないのか?

 あるよ。

 RSSが。

 マガジンポケットは連載ごとにRSSフィードを配信している。これ! これがあるべき姿。これがWebマンガの標準になるべき。マガポケは会員登録もあるみたいだけどログインせずとも読めるし、とにかく間口を広くして読ませようという努力を最大限しているのがわかる。素晴らしい。スマホアプリもあるがそちらは有料で、Webより配信が早いという位置づけのようである。あまり読んでないから気づかなかったがとなりのヤングジャンプも全く同じページ構成でビューアも同じなのでどうやら同じ業者の同じWebアプリを使用しているようだ。全部これになればいいのに。
 少なくとも更新通知については、既に標準化されたRSSというものがあるのだからWebマンガで共通の規格を策定するような必要すらない。今すぐ配信すればいいじゃない。RSSを。

 話はWebマンガに限らない。全てのWeb、個人サイトやブログでも「閲覧者を逃がさないように頑張って毎日更新しましょう!」みたいなの時代遅れだしもうやめようよ。RSSフィードさえsubscribeしとけばたとえ十年ぶりの更新でも即知ることができるし、そういうことは実際にある。これがWeb2.0(死語)だ! と私は思っていた。 現に自分のサイトは全て、htmlを手書きしてるようなものも含めて、rdfやインラインのRSSを自前で書いて配信している。

 問題は、 Google Reader が2013年に終了し、ジャパンでもLDRが終了し、Webの世界でRSSそのものが既に完全にオワコン化しているという現実である。どうしてこうなった。こんな便利なものがなぜ普及しない? おそらくこの世界は「失敗してしまったWeb2.0の世界」なのだ。人類はどこで間違えてしまったのか......?

 ちなみに私の使っているフィードリーダーはFeedlyです。LDRから移行した直後は違和感あったけど、慣れると頗る快適。


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