StarDust Tears

探偵神宮寺三郎新作『ダイダロス~』のSteam版が出ない

ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ

 PS4もswitchも持ってないのですがSteam版が出るというので買おうかと思ってたのですよ。ところが、PS4版とswitch版は12月13日に発売されたにも関わらず、Steamは「後日配信予定」とされており、まあプラットフォーム審査とかあってタイミング合わなかったのかな、と思っていた。しかし具体的な配信予定がいつまでも出てこず、改めて公式サイトを見るとSteam版の情報が全然ない。サイトフッターにSteamのロゴと商標表記がある以外はSteamのSの字もないではないか。製品情報のページを見ても「販売機種 PlayStation4® Nintendo Switch™」とだけ。これ、リリースの目処が全然立ってなくてフェードアウトを狙ってるやつじゃね......? と私はネガティブすぎる想像を働かせてしまい、公式以外の情報はどうなってるかをチェックし始めたところ、ファミ通の下記の記事には、

『ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ』制作スタッフインタビュー――"神宮寺三郎:新章"が生まれた理由

2018年12月13日にNintendo Switch、プレイステーション4、Steamで発売された。
とシレっと書いてある。キレた私はアークシステムワークスのサポートに怒りの問い合わせメールを投げた。

 上の記事が間違いであることは九割方分かっていたがあえて指摘して、発売済みとあるがどうなのか? 実際の予定は? Steamのパブリッシャーも他機種と同じアークシステムワークスさんでいいの? まで質問した。配信が遅れる事情があるとしたらパブリッシャー絡みかもしれないと思ったので。しかしアークシステムワークスはもともとSteamのパブリッシャーもやってて他のゲームも配信してるし今回もそうだとのことなのでそこが問題とは考えにくい。他の点については「配信情報に誤りがありました」「配信日時に関しては未定」としか返ってこなかった。
 その回答があったのが旧年中で、見ての通りファミ通の記事は今に至るも訂正されていない。伝えていないのだろう。このやる気のなさにもイラッとするのである。アークシステムワークスの公式ツイッターは「返事はしません」と明言してるしそもそも他のタイトルの情報が多すぎるのでほとんど無関係に見える。私の不安をぶつける先がない。
 Steam特有の配信周りの仕組みによる遅延でなければ、Steam版のみ開発が遅れていると考えるしかないのではないか。しかし上記のインタビュー記事ではプロデューサーと開発ディレクターがいながらそんなことは一言も言ってないし何なら全部終わったことみたいに語っておる。そもそもマルチプラットホーム開発するのにゲームエンジンとか使ってるんだろうし、一番そういうのちゃんと対応してそうなSteamでしくじるなんてことある? 逆に考えるとパブリッシャー的にSteamもあるから言うてみただけで開発現場は全然そんなの考えてなくて後で勝手に移植して下さいみたいな感じなのか、そもそもSteamってそういうものなのか。考えれば考えるほど謎だ。

 言いたいことは言うたので以下ゲームの内容についてであるが、メインタイトルに「探偵 神宮寺三郎」が含まれていないことからもわかるようにこれはシリーズ本編とは別扱いのアレで、『夢の終わりに』のシナリオライターがその前日譚にあたる若き日の神宮寺を描くという話。ヤング神宮寺というと昔小説版があってあれもオフィシャルだったはずだがそれとの整合性はあるのか? まあ神宮寺が線の細い美少年だったという点は共通してるようだが(笑。
 いずれにせよ、私が好きなのは新宿に事務所を構えてるなんちゃってハードボイルド探偵のいかつい神宮寺三郎(CV:小杉十郎太)なのであって、ヤング神宮寺がイケメンとか別にどうでもいいのだった。でも洋子くんも登場してるのは気になるな......さすがに大学生の頃から洋子くんと知り合いだったというのはどうなんだ?

 ゲーム機の性能ってどんどん上がってるけど、アドベンチャーゲームに必要な機能なんてとっくに頭打ちなわけで、ハッキリ言ってオーバースペックもいいところですよね。そんな中で神宮寺は「寺田克也の画と、BGMにジャズの音源を贅沢に使う」という大義名分があるのだからそれこそ最新機種でリッチな表現をバリバリやってほしいのに、シリーズ本編は携帯機での展開が続いてたりして、どうも噛み合ってない感がある。

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