新宿バルト9。チケット買う時に意識してなかったけどドルビーシステムのシアター6だった。
間違いなく面白そうとは思ってたものの、いつもなら劇場まで観に行くほどのモチベーションはなかったと思うのだが、たまたま新宿にうなぎ食いに行くタイミングでもあったので、ついでにじゃないけど観た。
新宿バルト9。チケット買う時に意識してなかったけどドルビーシステムのシアター6だった。
間違いなく面白そうとは思ってたものの、いつもなら劇場まで観に行くほどのモチベーションはなかったと思うのだが、たまたま新宿にうなぎ食いに行くタイミングでもあったので、ついでにじゃないけど観た。
アクションはもちろんだがドラマ部分も香港映画テイストが満載でよかった。つまり、かつて九龍城砦内の勢力争いで殺し合った龍捲風と陳占が実は親友同士で、「自分が死んだら妻と子を逃がしてくれ」という約束を守る。だけど龍の義兄弟である秋兄貴にとっては陳占は妻子の仇なのでその息子も捜し出して殺す! て言うてたら難民として転がり込んできた主人公の陳洛軍が実は問題の陳占の息子であることが判明、龍にとっては息子のように思い始めていたのが本当に親友の息子であり義兄弟が殺そうと捜してた相手でもあったという。
でも名前しか出てこない陳占のボスの雷震東とかその設定必要なくね? と思ってたら原作があるのね。原作は小説・コミックとあるがマンガ版がヒットして映画化したということっぽい。アクション監督が「15巻まで読んだ」とか言うてるので結構長い話なのか。映画も既に前日譚と続編の製作が決まったとか。原作小説を読んでみたいが翻訳されないかなあ。(追記:日本出版決定してた)
香港映画らしく登場人物全員ケンカが強い。理髪店の親父(実は九龍城砦を仕切ってる龍捲風)も強いし、九龍城砦の大地主のジジイ(実は龍捲風の義兄弟の秋兄貴)も強いし、黒社会の大ボスも(サモハンだから!)強い。 サモハンは友情出演とクレジットされてた気がするが大分ガッツリ出演してるしアクションもバリバリやってた。
他のキャラがいわゆる功夫的なアクションなのに対して陳洛軍はジャイアントスイング的に敵の両脚を抱えて振り回したり、完全にプロレス式のバックドロップを放ったり、ヘッドシザース・ホイップみたいなこともやってたり、プロレス技で差別化してるのかなと思ったがアクション監督によるとベトナムの格闘技を取り入れたとのこと。本当かよ。アクション監督が日本人の谷垣健治というのは本人のツイートを見かけて知ってたが、音楽が川井憲次というのはEDで名前見るまで気づいてなかった。特に日本人をフィーチャーしたわけではなく(それなら日本人の役者が出ててもいいのにと少し思ったが)、谷垣健治は『るろうに剣心』とかもやってるがそもそも香港でキャリアを積んできた人だし、川井憲次も過去に香港映画を何本も手がけていたのね。知らんかった。
ラスボスの王九だけ気功の使い手で刃物が通らないほど身体を硬化したりとか反則的な強さなのだが、るろ剣の志々雄戦が四対一で集団リンチみたいに見えてしまったことのリベンジと言うてたか。前半で四人(「城砦四少」というらしい)が娼婦に暴行した男を制裁する時の、四肢を掴んで地面にバシバシ叩きつけるやつをラスボスにもやってたり、ダイハードみたいに屋上から落下するのをホースで支えたり、城砦の複雑な階層構造を縦に活かす殺陣もあり、アクションはホントに凄かった(小学生並の感想。 動きを捉えきれてないとこも山ほどあるし今度またじっくり観たい。
あ、ずっと顔の傷を隠す覆面してた四仔が最終決戦には素顔で来るのもイイよね。
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