StarDust Tears

『プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第4章』

新宿バルト9

今世紀最高のアニメ『プリンセス・プリンシパル』、全人類待望の新作(4回目。 前回から2年も間が空いてどうなったか心配でしたが無事公開に至ってまずはよかった。

 今回はPG12指定ということですが。あ、以下ネタバレ。

 腕を斬り落とす描写がガッツリあるからですね。ちせさんがまたやってくれました。いや意味的には必ずしもヴァイオレントなシーンじゃないんですけどね。

 というわけで前回はチーム白鳩全員捕まりノルマンディー公に正体バレてブチ込まれるという絶望的な引きで全体の折り返しだったわけですが(このシーンで着せられてる囚人服が妙にかわいい。リサーチャー白土晴一氏の解説によると英国で実際に使われてたものらしい)、プリンセスを人質に取られた形で王国の二重スパイとして働く流れに。共和国コントロールもその可能性は折り込んだ上で任務を与えて見極めようとする。という状況で初期のミッションにもあったおっさんを亡命させる話をやる。そのおっさんターナーがまた、どう見てもキャラデザ杉野昭夫でしかもCVささきいさおという、昭和の名作アニメから出てきたようなキャラだった。ターナーは共和国紙幣の贋札の原版造りをしてた彫金師なんだけど、ケイバーライト爆弾の件で共和国に拘束された男(2章に出たジェイソン・カーター)と人質交換のような取引がノルマンディー公から持ちかけられる。ノル公が1章で「私の知っている男なら~」てなことを言うてましたがやはり旧知の仲だった公とLが12年ぶりに直接対面するシーンも! しかもツーショット写真撮られてるw Lの表向きの役職が文化局長みたいなポストなのもいかにも情報機関! て感じでよい。
 カーターが暗殺されたことで取引は成立しなくなってしまい王国からはターナーを殺す指示が下るも、任務をやりきってコントロールの疑いを晴らしたい立場のドロシーと、プリンセスが何よりも優先のアンジェの意見が対立する。本来はアンジェの(プリンセスの)側に立つはずのベアトリスが今回はターナーと直接接触する役だったので殺すに忍びない気持ちになっており、ベアト当番回がここに効いているのもうまい。今までこのポジションに追い込まれたゲストキャラは全員死亡してたのが、ターナーは死亡フラグ立てすぎて逆に生存ルートが見えたみたいになってるのも面白い。「右腕を無くしたので彫金師としては死んだ」ってよくあるパターンではあるけどノルマンディー公がそれで納得するわけもなくちょっとヌルいよなとは思った。一応まだ泳がせるかくらいの感じなのかしら。今回はそれで済んだけどいずれ抜き差しならぬ判断を迫られる時がくる、とアンジェが締めて、やることやった一話だった。

 そしてOPに顔出してたので出番はあるはずと思ってたゼルダさんが満を持してリチャードの配下として再登場。お前は共和国の人間じゃないんかい! ノルマンディー公も一番ヤバいのがわかってる奴を簡単に奪還させるなよ……。
 てなわけで、既にガルパンとどっちが先に完結するかなどと言われ始めているシリーズですが、次回もなるべく早めにお願いします。待ってます。

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