StarDust Tears

『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第2章

新宿バルト9

今世紀最高のアニメ『プリンセス・プリンシパル』、全人類待望の以下略。

 いや~第1章は単発エピソードって感じだったのでなんとなくそういうものかと思ってましたが、今回は一気にシリーズが動き出してド肝を抜かれましたね。まあ全6章なんだから考えてみれば当然である。
 というわけで以下ネタバレ。

 Crown Handler だけにいよいよ王位継承レースが本格化ということで、上位の王族が勢揃い。皇太子エドワードに次いで継承権2位はメアリーで、新大陸総督のリチャードは3位、この順番がミソなんですね。リチャードの軍は新大陸を「平定した」と言うてるのでアメリカが独立に失敗したということなんだろうな。
 改めて、チーム白鳩は共和国側のスパイという立ち位置でありながらアンジェとプリンセスの真の目的は「シャーロットを王位に就ける」ことであるわけで、ガチの政治劇として最後どこに着地するんだろう? と考えると恐ろしくなりますよね。女王になるには上位の継承権者を排除しなければならない点でシャーロットもリチャードと変わらないし、この流れでいい加減なハッピーエンドになるとは考えられない。

 とはいえ今回もエピソードとしての完成度はバッチリで、個人的には前回あまり出番のなかったガゼルさんがわりと活躍してたのも嬉しい。待合でベアトリスと二人になるシーンとかなにげに好き。新登場の殺し屋がオッサンだったので、そういえばゼルダさんは出て来ないのかなぁ、と思った。TVシリーズ最終話のあの退場の仕方からみて再登場がないとは考えにくいのだが。フランキーもまた出てきたし、フランキーに金を借りてヤバい仕事に手を出すビリー君はTVシリーズのノリだとあっさり殺されちゃうんだろうなあと思ってたら死ななかった。よかった。

 ケイバーライト爆弾のくだりは、あえてお約束の時限装置解除ではなくボイラーから引き剥がす? という流れが、そもそもどういう仕組みかよくわからんので難解でしたが、でも船の推進機関を利用するアクションはジョジョ第一部のラストみたいでよかったです。

 そしてあの引き。 シリーズものってそうそう毎回面白いわけないじゃんというのが基本的なスタンスなんだけど、このシリーズはTV版からガチで毎回傑作なのでつらい。

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