最近は早めに行っても全然人いないことが多かったので今日は開場ジャストくらいに行ったら20人以上は並んでいた。最終的に最前列もほぼ埋まったし、こういうのが早稲田松竹の客にウケる映画なんだな。わかる気はする。いつも行くのは土曜だけど今日は祝日というのも関係あるだろか。
『サブスタンス』/『愛はステロイド』
『サブスタンス』はTwitterのTLでちょいちょい言及されてるのを観測して、観たほうがよい映画だろうなと感じていた。こういう感覚はわりと当たる。それでいて具体的な内容はなんも知らん状態で観た。
で、これ何の映画なんでしょうね。女性の老いと美がモチーフだけど、"activator" を注射すると背中が裂けて若い身体の「分身」が出てくる、そして血液の交換による "switch" で本人の意識はどちらか片方に宿るなど、医学的にはデタラメもいいところだし、若返りの願いを叶えた主人公が「7日間ごとに交代する」というルールを守らなかったことでしっぺ返しを食うという構造は昔話のようでもある。TV業界の軽薄なプロデューサーとかスポンサーのジジイどもとか、若返って大ブレイクしたスーが掴むチャンスが「大晦日のTV特番の司会」だったり、「母体」に戻った7日間やることがないエリザベスが時間つぶすのが「ドカ食いしながらずっとTV観てる」だったり、いつの時代なんだよ! という表現も気になる。終盤はアリ・アスター監督作みたいな悪夢のような状況からグチャグチャドロドロになって終わって、何だこれと思った。最近こういう映画よく観るな……。とりあえずデミ・ムーアはこの役よく受けたなと思いました。パンフ買えばよかった。インタビュー読んでみたい。そしてコラリー・ファルジャって女性監督だったのか。今知った。
絵的には、密室の幾何学的なレイアウトの作り方とかキューブリックっぽいなと思ってたらクライマックスでツァラトゥストラが流れてわろた。
『愛はステロイド』はホントに何も知らず観たけど、この邦題がまずヒドくない? 原題は "Love Lies Bleeding" で「愛は血を流している」が直訳だと思うんだが、ステロイドて。主人公の一方がボディービルダーですけれども! そしてクライマックスでアレするけど。
女二人で逃避行する『テルマ&ルイーズ』みたいなやつかな? と思ったらそうでもなく、『テルマ~』は最後にキスするのが議論を呼んだくらいだったけどこちらはガチレズ。いわゆるクィア・ロマンスだ。しかし何だかよくわからんうちに最後のトンデモ演出で全部持っていかれて終わった。何だったんだ。
なんとなく予想はしてたけど二本とも私にはあまりうまく消化できない映画だった。といって好きな映画だけ観てると偏りが酷いので早稲田松竹はランダムな映画との出会いの機会、と思っている。
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